アイルランドのご飯事情

最近は1日の時間が経つのが驚くほど早い。
学校にいる時間は全集中していることもあってか長く感じるが、そこから昼ごはんを食べて家に帰り、宿題をした後にプラスアルファで追加の勉強をしているとあっという間に5時とか6時である。
時間の流れが早く感じるのは決して悪いことではないと思うけれども、儚く感じるのも事実。これは歳のせいなのか環境のせいなのか。


今日は飯の話。
イギリスはご飯が美味しくない、というのは非常に有名な話である。
そのお隣のアイルランドはどうなのかというと、基本的には「美味しくない」という感想で意見が一致するようである。

平日の朝ごはんは基本的には家から持ってきたバナナ1本と、クロワッサンをコンビニで€1.5(250円!!) で購入して済ませている。
クロワッサンが不味いわけはなく、というかむしろ結構美味しいので何の不満もない。強いて言えば糖分取りすぎとか?

平日昼の場合はCork市内にいるため、いくつかの選択肢がある。
まずFastFoodは最もポピュラー・かつ低価格(€8 ~ €11)でお腹を満たせる選択肢だ。どの国でも同じ味を提供してくれるMcDonald様には頭が上がらない。自分も週1くらいでお世話になっている。
個人的には別に週2でも良いのだが、友人各位が味があまり好きではないようで週1に落ち着いているという感じだ。
Fish&Chips大国のお隣というだけあって、アイルランドにはMcDonaldの他にも、BurgerKingやらローカルなバーガー店やらFastFood店がかなり多いため、健康懸念を完全に無視するのであれば日々気楽に過ごせるだろう。

パティではなく鳥の胸肉が挟まったバーガー。ボリューミー。

次に価格の安い選択肢だとカフェでパンとコーヒーセットみたいな感じになるだろうが、自分の場合は朝にパンを食べてしまっていることもありこの選択肢は基本的に取らない。また量もそんなに多いわけではないので、量と値段のバランスを加味すると男性からは少し割高に感じるだろう。

お次はItalian。
ピザは比較的安いので(€9 ~ €16)くらいで食べれる。アメリカンなピザもあれば本格派のものもあるが、いずれにせよ1枚が大きいので4人くらいで3枚頼んでシェアするとちょうど良い。不味いピザなどこの世に存在しないので、味ももちろん美味しい。
パスタは・・自分は頼んだことはないが、量と値段(€11 ~ €16)を考えると割高である。家で作った方がいいだろうというのが個人的見解だ。もちろん美味しいだろうけどね。

それ以外だと日本料理レストランや、中華料理、韓国料理レストランといったアジアンフードが挙がるが、基本的にどこも高い(€16 ~ €20)。とてもではないが毎日は行ってられない価格帯である。

1度日本料理店に友人と昼飯を食べに行ったことがあるが、正直に言えば微妙であった。他の料理には基本的に不味いとは思わなかったのだが、日本の味を知ってしまっているが故にどうしても日本料理に対しては厳しい評価になってしまう。

お馴染み天丼。大ボリュームに加えてタラ天ぷらが重すぎて食べきれなかった

逆にこの前ブラジル料理店に人生で初めて行ったのだが、これは大当たりであった。"milanesa de frango"という料理で、アイルランドに来てから食べたものの中で一番美味しかった。ブラジル料理ってこんな美味かったんだ、と初めての感動。必ず再訪する。

milanesa de frango。このプレート内の全てが美味かった

冒頭でアイルランドの料理について「美味しくないという意見で一致するようである」とどこか他人行儀な表現をした理由は、大変幸運なことに自分の場合はホストマザーがちゃんとした料理を作ってくれるので、毎日の夕飯に不満はないのだ。
だが一緒に住むルームメイトや学校の友人各位に聞くと、外で食べようと内で食べようとこちらの料理にあまり満足していない(自分の国に帰って美味い料理が食べたい、と嘆いている)ようなので、上述のような表現になった。皆ワガママである。

ホストマザーが作ってくれたラザニア。タバスコかけるとめちゃ美味しい。

最後に。外国人と日本の話をすると必ず寿司の話になるわけだが、みんな寿司が大好きだという。

だが予想通りというかなんというか、みんな生魚が苦手なので、カリフォルニアロールみたいな巻物系?の寿司が好きなのであって、我々日本人が思い浮かべる寿司を好んでいるわけではない。
「日本来るときは絶対教えてくれ、寿司屋に一緒に行こう」と口酸っぱく言っているが、果たして真の日本の寿司を食べた時にみんなどんな反応になるのか大変気になるところである。

さて結論、アイルランドでは外である程度お金を出せば、それなりに美味しいものにはありつける。あるいはお金に困ったらパン、FastFood、ピザだ。
家庭料理については自分が経験している家庭が1つしかないので結論づけることはできないが、全然美味しい(※個人差あり) ただしいずれも味のバリエーションが多いわけではないので、日本人からするとどこかで必ず飽きが来ると思う。よって味よりも、この飽きとの戦いである、というのが個人的意見。そういう意味では調味料を持ってきてアレンジできると良いかもしれない。