Dublin 2日目

毎回海外に来るたびに思うのは、なぜどの国もシャワーにもっと力を入れないのか?ということである。
重要なのは2つだ。1つはシャワーの水圧。もう1つはシャワーの温度である。個人的にはシャワールームそのものの綺麗さは3の次である。
海外のシャワー事情において、どちらもが水準を満たしているなんてことはほぼあり得なく、大体どちらかが欠けており絶望する。
さすがに高級ホテルの場合はシャワーの質は概ね良好ではあるけれど、それでも満足に満たないケースも多いと思う。ましてやホステルなどであれば・・期待するだけ無駄だろう。

過去一酷かったのはロンドンの安宿で、シャワールームの外壁に幾つか2-3cmほどの穴が空いていて外から冷気が吹き込んでいた。牢屋の風呂か何かかここは。滞在したのは12月。寒いとかいう次元ではない。
これを経験してからは胆力がついたのかよほどのことがなければ大騒ぎはしなくなった。
(一応上記について擁護しておくポイントがあるとすれば、その宿はハリーポッターで有名なキングス・クロス駅から徒歩5分ほどの好立地であり驚安の値段ではあったので致し方ないところはある)

今回Airbnbで借りた家のシャワーは大変遺憾ながら、どちらも欠けているパターンだった。
服を脱ぐ前に最初に確認すれば良かったと思いつつも、GiantsCausewayを歩き回った後だしシャワー浴びないわけにもいかないなと思い強行。鳥肌を立てながら超速でシャワーを済ませた。ぬるま湯すぎて、あまり長く浴びすぎると間違いなく風邪を引く。シャワーをこよなく愛している身からすると、この10分にも満たないシャワー体験は消化不良であることこの上ない。TOTOさんが全世界のシャワー事情に革命を起こしてくれることを切に願う。
でもまずは排水機構とかを見直さないと話にならないのだとしたら、もはやそれは一企業でどうにかできる範疇を超えている気もするな。

さて肝心のDublinだが、今回も2泊3日しか宿を取っていないので実質今日が観光できる唯一の日である。
だが外はあいにくの天気であり、残念ながらあまり歩き回るのには向かない。何か室内でできることはないかと観光地を調べてみると、国立美術館が無料で入れるとのことだったのでまずはこれに向かうことにした。
国立美術館というだけあって中は非常に広く、ピカソゴッホやモネといった巨匠の作品から、アイルランドを代表とする画家の作品まで様々に取り揃えられていた。

誰の絵かすぐわかる

中でも目を引いたのはステンドグラスを用いた作品だ。
ステンドグラスといえばヨーロッパ中世、ゴシック様式の教会の大きな窓に使われているイメージだが、小さな対象にも精緻な絵が描けるのかと感動。

こんな小さなステンドグラス作品は初めて見た
こちらは大型の作品。荘厳さが醸し出される

美術館で名画を見ることによって、己の教養レベルを引き上げたつもりになった次の目的地は・・・ギネスの博物館、その名もギネス・ストア・ハウスだ。
なんだかこっちに来てから一生酒を飲んでいる気がするが、しょうがない。美味いんだもん。前日は禁酒したし問題ない、と自分に言い聞かせる。

ギネス・ストア・ハウスは€30。1Pintが1杯無料サービスで付いてくるので実質€24くらいか。
ギネスビールの製造工程やこだわり、歴史を学んだあとは屋上のBarで乾杯。
ギネス好きの人はDublinに来たら絶対訪れることをお勧めする。

ちなみにギネスはビールサーバーから注いだ後1分放置して、最後にもうひと注ぎしたら完成させる、というのが正しい御作法らしい。道理でPubでギネスを注文したときに、出てくるまでに少しタイムラグがあったわけだ。
大学時代、カラオケでバイトしている時に注文が入ったらクソ適当に作っていた自分に教えてやりたい。

この日は最後に市内で夕飯にピザとワインを注文してその後は帰路へ。

ピザもデカいが値段は安いので問題ナシ!
食べ終わった頃には雨風がひどく、ずぶ濡れになりながら宿に帰ることに。途中バス停で雨に曝されながら2-30分ほど待っているのが心底キツかった。こちらの人は雨に慣れているせいか、雨が強かろうと傘を差して歩いている人はほぼいない。こんだけ天候の変わりやすい国に住んでたら確かに傘を毎回持ち歩くのも馬鹿馬鹿しいか。

家に着く。本当はシャワーを浴びたいが・・ このまま入ったら本当に風邪を引きそうなので、いつもより丁寧目にタオルで身体を乾かした後就寝。
明日からはDublinを離れてCorkに赴く。少なくとも2ヶ月はお世話になる街で楽しみだ。