記憶

この前farafel(ファラーフェル)という中東発祥の料理を初めて食べたのだが、これが美味しかった。
豆から作ったボール状のコロッケみたいなもので、フムスをディップしたあと袋状のパンの中に入れて、上からヨーグルトソース(?) とサルサソースをかけて食べる。

6つ入りのほうにもゴマかけてくれても良いんじゃない?
余分なものがないのでヘルシーだし、€7.5と値段も安く非の打ち所がない。問題点をあげるとすれば店が常に満席になるくらいには大人気ということくらいだ。
4つ入りのほうが中にチーズが入っていてより美味しいのだが、1個1個が大きくて食べきれないので個人的には6つ入りのほうがおすすめ。
友人もここのfarafelが人生で一番うまかったと言っていたので確かに美味いのんだと思う。
最近他の国の料理ばっかり食べているような気がするが引き出しが増えていく感覚があって楽しい。

日本だったらHOPPERS tabelog.com

スリランカ料理をワインペアリングしたのが大変に良かったので、普段食べないような料理を食べてみたいという人におすすめ!


人間の記憶は大きく短期記憶、長期記憶に分かれ、前者は数分間のためのものると言われている。
悲しいかな、自分はどんなに時間をかけたものであっても、時が経てばすぐ忘れるタイプの人間である。
なので感覚的には長期記憶の箱がさらに長期記憶と超長期記憶とに二分されており、特に超長期記憶の箱が極めて小さい領域しか存在していないのだと思う。
小さい領域なので次の記憶候補がやってくると、前に存在していた記憶が追い出されて消滅するイメージ。

なんでこんな話をしているかというと、クラスのSpeakingセッションの中では「子供の頃はどんな子でしたか」みたいな老人殺しの質問を受ける機会が非常に多いのだ。

思い出した後にそれを英語で説明しないといけないわけだが、はっきり言ってまずそもそも過去の思い出を思い出すのが困難、という。笑
そこからさらに英語で表現するのにまた苦労、という二重苦を味わっている。
仕事の内容の話とかだったらいくらでも思い出せるんだけどな、と思いながら自分が悲しくなる。

なんでこんな思い出せないんだろうと考えてみると、高校より前の時代に立ち戻って振り返ってみたりだとか、その当時の思い出を誰かと会話するという機会がないからなんだろうなと思う。

逆に仕事の話を思い出せる、というのは勿論直近まで力を入れてやってきたものであると同時に、普段会話する機会があるのと、振り返りのために1年で何をやってきたかを定期的に文字起こししているためだ。要は思い出せるかどうかは訓練の問題なのかなと。

短期記憶もなかなかに酷い。
こっちにきて最初に感じたのは人の名前を覚えるのがとても大変だということ。挨拶したときには必ずコソッとLINEのKeepトークに名前と国籍をメモるようにしている。そうでないと本当にすぐに忘れる。日本にいると聞きなれない名前も多いしね。
また現状毎週月曜日にはクラスで数人の入れ替わりがあるのだが、ある時みんなで自己紹介しましょうみたいなセッションがあった後、初対面の3人の名前が完全に抜け落ちていた。その節は申し訳ありませんでした。

こんな調子なので、子供の頃の記憶について文字起こしに挑戦してみたが、絶望的な結果に終わった。頭から消えてしまったものを1人の力だけで思い出そうなどというのはあまりにも無謀である。
20代以降の大事な記憶は文字起こししておこうと心に誓った。