歯の食いしばり

今週月曜日だったかな、夢の中で歯の全体が痛い。しかもびっくりするくらい、むっちゃ痛い。
痛みを逃れようと、大きく口を開けようとするのだけれど、何故かうまく口が開けられない。痛すぎて身体中がぞわぞわするというか、汗をかいている感覚(夢の中なので本当に汗をかいているかはよくわからないわけで)。
いやもう無理なんですけど、と思い始めた瞬間、夢から醒めた。
時間は朝4時。5時間しか寝れてないんだけど。てか何だったんだあの夢、痛い感覚がなんとなく口の中に響いている気がする。
ここでようやく思い当たる。これ歯の食いしばりじゃん。

もともと自分は日本にいる時からも、というかなんなら3-4年前から歯の食いしばり問題を抱えていた。
ある時虫歯っぽい痛みを感じて歯医者に罹ったところ、虫歯じゃなくて睡眠中の歯の食いしばりが凄すぎて歯に負担がかかっていて、それが原因で冷たいものが染みているのだ、ということであった。

そもそも何で歯の食いしばりが起きるのかいうと、諸説あるが一番は日々のストレスが引き起こすとのことである。
いや、寝ているんだから脳休んどけよ。てかストレスが原因で顎にパワーチャージされるってどういう原理？？
ジェットコースターとかフリーフォールに乗ってるときに、落ちている最中に食いしばっちゃう人いませんか。あれと同じ感覚なんだけどわかる人いないかな。ストレスで何かに怯えているのかもしれない。 ちなみにこれって結構怖くて、なんと寝ている時の歯の食いしばりによって、自分の体重の2-3倍の力が歯にかかっているらしい。何分間実際に食いしばっているのか分かるわけがないけど、200kgに近いパワーで数分間自己掘削作業をしてしまっているわけじゃん。そりゃ痛いよ。

思い返してみれば。
この歯の痛み、どこかで何度も経験してきた気がする。自分でも信じられないのだが、今回初めて「夢の中での歯の痛み」を自覚できたのである。
それまでも何度もこの痛みには夢の中で遭遇してきた感覚を持っているのに、朝起きた時に忘れてしまっていたのだ。
そして自覚してしまうとこの痛みがとても恐ろしく感じられて（事実この日が特別だったのかは不明だが大変に痛かった）、その日の日中に何度も思い返してしまうくらいには少しトラウマになった。

さてこの歯の食いしばり、とはいえどう対処するのかというと。ストレスを0にして寝れる回復アイテムはこの世に存在しないので、とりあえず歯を守りましょうという方向性になる。
睡眠用マウスピースの出番である。歯医者でだいたい5000円くらいだったかな。割れちゃったり劣化するので、今のマウスピースは3代目になる。
これを付けて寝ることで、歯への直接的な負担を減らしましょうという方針だ。あと当然付けていると顎が動かし辛くなるので、食いしばりそのものもし辛くなっている気がする。

では付けないで寝ていたお前が原因じゃん、謝罪しろよという話であり、いや確かに自分のせいでしかないんだけれど、これにはいくつか理由があって。
まず、今の家にやってくるまでは、アイルランドに来てからもちゃんとマウスピースをしていて寝ていたのである。虫歯じみた痛みに晒されるのはシンプルに嫌だからね。
これを直近辞めていたのは、今の部屋からToiletが遠いから。
自分の今の部屋は3階にあり、3階にもToiletはあるのだが、ホストマザーの部屋を経由しないとToiletにはいけない。朝7時前後に学校に登校している身としては、その時間にホストマザーは寝ているので3階のToiletは利用できない。
となると2階のToiletになるが、こちらは共用バスルームであり2階の学生たちが利用するので朝は少し使い辛かったり、そもそも部屋から階段を上り下りしないとマウスピースを外せないというのがシンプルに面倒だった。
外さないという選択肢は取りたくなくて、というのもマウスピースをつけっぱなしの状態というのはストレスフルである。朝起きたらすぐ取り外したいくらいには。

とまぁこういった事情でマウスピースをつけれていなかったのだが、さすがにこの晩の痛みの恐ろしさには打ち勝てず、面倒ながらもまたマウスピースをつける生活に無事戻った。
この症状自体は結構誰にでも起こりうるもののようなので、痛みを自覚した人、そもそも長年歯医者に行っていない人はちゃんと診察してもらったほうが良いです。人によると思うけど自分みたいに酷い状況に陥る人もいると思うので。