Transportation

この前友人と、Cork市内にあるShandon Towerに登ってきた。午後あまりに暇だったので。
展望台のある時計塔という感じで€5で入場できる。
中ではベルを鳴らして演奏したりできるし、上からCork市内を一望できるので思っていたよりずっと良かった。
1時間くらい暇つぶししたくなったらおすすめのスポット。


1ヶ月以上Corkに住み続けて、その交通事情についてあらかた理解してきた。

前提として、Taxiを除くとCorkには二つの交通手段しか存在しない。バスと電車だ。
と言いつつ、Corkの北東に住んでいる人々だけが両方の選択肢を有しているのであって、その他の地域の人々は通常バスを利用する。

まずはそんな朝の時間帯のバスについて。
おおよその時間帯として、平日だと午前7時前後だとスムーズにバスに乗ることができる。ラッシュがまだ始まっておらず、比較的に人が少ないためだ。
しかし、この状況は午前8時頃にはガラッと変わる。
おそらくこれは多くの学生がバスを利用するためで、一部の場所では20人ほどの学生がバスに乗るための列を作ることもある。
バス乗車時のカード読み込みの際には若干の遅延がある(Suicaほどスッとは通れず、数秒ホールドする必要がある)のと、ドライバーに行き先を伝えて料金設定してもらう必要があるので、20人ともなるとある程度時間がかかり、これによって道路に少しの混雑が発生するというわけだ。
またこの時間帯だと、オフィス勤務の人々や子供を車で送る親たちがいるためか車通りが活発になることも手伝っているのだと思う。

そんなこんなで自分の場合、最寄りのバス停での午前8時のバスは基本的に約10分遅れる。
そこから結果的には、通常の渋滞なしの状況と比べると到着が25〜30分遅れる。
当然好ましくない状況ではあるものの、Corkの市街地に行くにはバス以外の選択肢はない。どうにもできないのだ。
早起きを頑張るか、遅刻を受け入れるかのどちらかということだ。

ちなみにバスは遅れるだけでなく、酷い時にはキャンセルされることもある。こうなってしまったらもう、ルームメイトと行き場のない怒りを共有するしかない。
正直言って理由ははっきりとは分からないのだが、週に2回ほどそのような状況に遭遇する。
このケースでは、他のバス停まで約20分ほど歩き、別系統のバスに乗って市内に出るしかなくなる。
ホストマザーに聞いたらドライバーがコーヒーでも飲みに行ってるんでしょ、と言っていたがどこまで本当なのか分からんw 本当なら仕事してくれ。
しかもこういうキャンセルは、自分が遠くの郊外に住んでいるからではなく、友人やクラスメートから聞いたところによると、他の地域でも同じようなことが起こるとのことだ。

さらにこれは平日の朝に限ったことでも、郊外に限ったことでもなく、いつでもどこでも発生しうる。
そのため、我々はバスの時刻表を頻繁に確認しなければ生活できない。
ちなみにGoogleMapのバス情報はリアルタイム更新されていないことがありあまりアテにならないので、TFI公式のAppを確認すべきである。

アイルランドではご存知の通り、悪天候に遭遇することがよくある。
1週間前なんかは台風のような強力なStormが接近してくることさえあったが、奇妙なことに、バスが悪天候を理由としてキャンセルされることはない。 そこは真面目なんだ・・ みたいな何とも納得行かない気分にさせられる。

あとCork市内から郊外へ帰る際、たまに「LeapCardのタッチなしで乗って良いよ」とドライバーが無料乗車をさせてくれることがあるのだが、これの発生条件が全く分からない。遅延やCancelの補填なのか、ドライバーの気まぐれなのか・・。

市内のPubで飲んで帰るとなったとき、終電バスは23時過ぎである。もしもこれをロスした場合、とてもではないが徒歩では帰宅不可能なのでTaxiを呼ぶことになる。
自分はまだそんな状況に陥ったことはないが、ルームメイトが懲りずに何度もやらかしているので聞いてみたところ、なんと片道€25ほどかかるらしい。バスでの帰宅の25倍とは驚異的である。破産しちゃうよ・・・。

あとDublinでは2階建てバスが主流で、Corkにももちろんこれは存在はするのだが、それは比較的居住者・利用者の多いエリアを通るバスのみであり、自分のように郊外住みだと2階建てバスに乗ることはできない。
これが何を意味をするかと言うと・・ 2階建てバスの場合、だいたい現在地モニターが車内に付いていて、今自分がどのあたりに来ているのか文字で確認できたり、車内アナウンスがなされるのだが、ノーマルバスだとそのどちらもないのである。
これはなかなかどうして結構不便で、乗車中景色に注意を払っていないと降りるバス停を見失う。
東京とかと違って目立つ建物とかがあるわけでもないのでなおさら難しい。ちょっとこれは生活しづらいのでせめて音声ガイダンスくらいは付けてほしい、というのが正直なところだ。